物買うっていうレベルのブログ

買い物好きが後先考えず買った物への考察など

ヒロカワ製靴特別セール 2018

言わずと知れたスコッチグレインのセール、実に2年半振りの開催だそうだ。
いつの間にやらセールの手紙が届かなくなったので、顧客としては「切られた」と思っていたのだが、単にお休みしていただけらしい。
今回、セール案内が届いて久し振りにその存在を思い出す。

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靴も見たいし、ホッピーも飲みたしということで、
東京交通会館まで出張ったまではいいが、エレベーターを降りてみると結構な行列。
セール初日ということもあり、13時半頃で100人近い人間が列を作っていた。
その殆どがスーツを着たサラリーマン、あんた達、お仕事大丈夫?
入場制限の最後尾に並びつつ、さてどの程度で入れるやらと思っていると、
意外にすんなりと5分で入場できた。

 

中は、人、人、また人、その殆どがサラリーマン(笑)、あんた達、仕事は!?
で、真っ先に気になったこと、人は確かに多いのだけど、それ以前に箱が狭い。
だから動線が滅茶苦茶悪い。
レジに並ぶ客の列が商品を見に行く客の動きを阻害している。
次があるのならもうこの場所でやらないほうがいいと思う。

 

そして大いに気になる靴の値段。
最安値はセール専売品の靴で16000円(税別)。
型番をマジックで消されていたりするがこれはこれで売れていた。
その次に安いのがシャインオアレインで2万円(税別)。
これ以上は2万円台後半から4万円台の高額商品となる。
割引率で言えば上代から2~3割引きといったところか。
ざっと見て琴線に引っ掛かった靴は1足だけ。
だけどサイズが無かったので速攻で諦める。

 

しかしタダでは転ばない。
戦利品その1。

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スコッチグレインのセールに必ず出ている小島某とかいう会社の少々難ありシューツリー、1足4千円。
サイズさえ合えば靴を選ばないフレキシビリティさが魅力である。
以前より千円高くなっていたので、少々難ありの理由について店員に尋ねてみたところ、
「木の節が出てしまっている商品なので」ということらしい。
昔みたいに割れちゃった商品を接着したとかいう理由じゃなくて一安心。

 

戦利品その2。

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スコッチグレイン純正のシューバッグ、1足分(2枚)で1200円。
これは匠シリーズやインペリアルに付属する品なので、地味に希少。
ファブリックは薄手の千鳥格子柄、こういった遊び心は歓迎したい。

 

総評としては、ん~、やっぱり箱が悪い。
もう少し広いところは無かったものか。
そして品揃えがいまいち。
以前はも少し心ときめくラインナップだった気がする。
一言で言ってしまえば見てて飽きるんだよね。
買い物は直感だから、欲しくないと思えばそれで終わり。

靴好きから言わせて貰えば、セール専売品にしろ企画品にしろ遊びが足りなかったかな。
まぁ今回は2年半振りのセールということで期待し過ぎたかもしれない。
次回に期待しましょう。
あ、ホッピーは美味かった。
変わらなかったのはそれだけ。

 

戦利品番外編。
東京メトロの看板を見て月島まで足を伸ばす。

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肉のたかさごで名物の焼豚をゲット。
肉自体は柔らかくて美味しいのだがタレがいまいち。
肉屋を営んでいた叔父の作った焼豚のタレには遠く及ばなかった。
その叔父も今はCCU入り、奇跡を切に願う。

カルツェドニアのロングホーズ

インターネット通販が利便性を増し、こと買い物に関しては、
ますます出不精に磨きが掛かる今日この頃。
それでも店まで出向かなければならない場合がままあったりする。

 

その理由は2つ。
「商品を直に吟味したい」
「通販が必ずしも得にならない」
場合である。

 

冬場にロングホーズを愛用している身としては、
安くて品質の良い商品を扱う店舗は是非チェックしておきたいところ。

しかしながらカルツェドニア表参道店を初めて訪れた時は思わず素通りしてしまったほどだ。
どう贔屓目に見ても野郎がすんなり入れる店構えではないのである。
何よりメンズのアイテムを扱っているようにはとても見えない。
しかもセールの真っ最中で女性が引っ切り無しに出入りしていたりするので、
真っ黒いコートを着込んだおっさんは困惑してしまうことしきり。

 

心の葛藤はさておき、メンズのホーズは地下1階にある。
よりにもよって試着室の隣だ。
間借りしたような狭いスペースで商品を見た第一印象は「太い!」。
ハリソンやTabioのホーズと比べて明らかに太いので店員に確認すると、
あくまで直輸入品であり、日本人向けに作った製品ではないので、
やはり大きいと感じるお客様は結構いらっしゃるとのこと。
考えてみればシャツやジャケットでもそうだ、我ながら愚問であった。
と、少々困っていたところに目に入ったのがこれ。

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ストレッチコットン仕様のロングホーズ。
これは違和感を感じない太さである。
後で測ってみたらTabioよりは太いがハリソンとほぼ同じ太さであった。
1足800円で、3足買うと割引(2400円→2000円)になるので3足買う。
日本製のようにタイトではなく、包まれるような優しい履き心地なので、
圧が高めのホーズが苦手な人にはお薦めである。


続いて興味本位で選んだのがこれ。

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カシミア混(8%)のロングホーズ(他はレーヨン74%、ナイロン18%)。
これは太さを検証するために購入した、1足1000円。
3足買うとやはり割引(3000円→2500円)があるが、検証なので1足で十分。
実際に履いてみるとずり落ちてはこないもののかなり布に余裕ができた。
正直言ってワンサイズ落とした方がいいかもしれない。
素材が素材だけに履いていると気持ちがいいけど、仕事用には不向きだと思う。
家の中でまったり過ごす時に履くのにはいいかな。

 

総評としてコストを考えると十分ありな製品であると思う。
欧州ではもっと安いらしいが、ハリソンやTabioの半額というのは魅力だ。
あとはタイトな履き心地か、ルーズな履き心地かだが、これは好みの問題である。
個人的にストレッチコットンの製品はまた購入したいと思っている。

 

最後になったが「通販が必ずしも得にならない」理由がこの店にはある。
通販サイトの送料が1300円、これを無料にするには2万円の商品購入が必要となるのである。
郊外や田舎はともかく、首都圏に住んでいる人間には全く嬉しくないのである。

平野刷毛製作所の洋服ブラシ

基本的にコートやジャケットをクリーニングに出さないので、
昔から手入れはブラッシングで行ってきた。
別にクリーニング代が惜しい訳ではない、余計なダメージを与えない為である。

 

主に渋谷ロフトで購入した豚毛ブラシを使ってきたのだが、
良い生地の服を複数入手する機会があり、いささか毛の当たりの強さが気になっていたところであった。

 

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そこで購入したのがこのブラシ。
その筋では有名なブラシの平野の馬毛ブラシ。
柄に縞黒檀を用いた白馬毛の洋服ブラシである。
機械植えで10800円と高価ではあるが、金額に見合う効果は期待したいところ。
本当は手植えブラシが欲しかったのだが、当時は全て売り切れだったので妥協してしまったのだ。

 

実際使ってみると、やはり当たりは柔らかい。
接客してくれた職人によるとカシミア及び高級ウール用だそうだ。
手入れがより楽しくなるであろうことを切に願う。

デュカルのクォーターブローグ

毎日、通勤途中に横切る広場がある。
そこはイベントスペースにも使われていて定期的に催事が行われている。
主に産直販売が多いのだが、個人的に覗くのが好きなのが蚤の市。
大抵は見覚えのある店ばかりなのだが、ある時、見慣れぬ靴屋が出店していた。


中古のチャーチやマイナーなアメリカ靴を扱う店は時折あるのだが、
扱うのはパラブーツメインの新品ばかりと来た。
経験上、こういう店は漁っておいて損はないので、閉店間際を店の迷惑顧みず、ザザッと物色。
とりあえず予算内で琴線に引っ掛かった一足を選ぶ。

 

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イタリアはデュカルのクォーターブローグ。
やたらパラブーツの品揃えだけが目立つその店の隅で、地味なオーラを放つ一足。
パッと見で英国靴とは違うと分かるその出で立ち、グラマラスなアッパーの曲線はまさしくイタリアの粋。
ちなみにデュカルスという靴メーカーもあるが、こちらとは全くの無関係。
ラスト一足ということで試着してみるとこれがジャストサイズ。
それでいてパラブーツより遥かに安いのだからこれはもう連れて帰るしか選択肢はないではないか。

 

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と、自分に言い聞かせてお買い上げ。
黒のクォーターブローグって、そういや所有したのは初めてかも。
多分、のっぺりした靴ばかり買っているせいだな。


それからというもの、件の靴屋はとんと見掛けなくなってしまった。
品揃えからして明らかに業者だったのだが・・・。
何か訳ありのスポット参戦だったのかもしれない。

 

ピエール・ゴビヤール NV

カラムリが飲みたくなって仕事終りに行きつけのスーパーへ。
3階にあるワイン売場を覗くと、試飲会の真っ最中。
客が皆無なのをいいことにスタッフがグラス片手に大はしゃぎ。
相変わらずカオスな店だ。

 

でもって同じノリで酒を沢山勧められる。
その中でも印象に残ったのがこのシャンパーニュ

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ピエール・ゴビヤール NV。
ドンペリニヨンと同じ畑のブドウで作っているそうだが、
そこら辺は商人のレトリック、過大な期待はしないでおく。
実際に試飲してみると、ドンペリほどのミネラル感は感じない。
けど、飲み応えのあるバランスのいいシャンパーニュ
食前酒にはもってこいの1本だと思う。

 

そしてもう1本、ブルゴーニュの白。

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ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ ブラン 2015。

寿限無かよ・・・。
普段はボルドー及びイタリアの赤ワインしか飲まないので知識が皆無。
花の香りとブルゴーニュにしては控え目な酸味。
何よりも後味がいい、蜂蜜のような甘い味で終わる。
良し悪しが今ひとつ分からないが個人的には気に入った。

 

2本で9000円弱。
カラムリだったら2400円で済んだのだが。
試飲会恐るべし。